こんにちは。図解化コンサルタント CONECTA(コネクタ)の池田千恵です。
■ 最近の「うんうん、分かる!」
いつも楽しみに読んでいるメルマガの一つに、鮒谷周史さんが発行されている「平成・進化論」があります。
鮒谷さんが、2009年6月29日付け日経新聞朝刊の「インタビュー 領空侵犯」 (福岡伸一さんインタビューの回)について、メルマガにて熱くお話されていました。
実は私もこの記事、とっても気になっていて、「いつか図解しよう。。。」と切り抜きをノートに挟んでいたのです。鮒谷さんと響くポイントが同じだったというのがうれしかったです。
これも何かの縁!ということで、今回は「インタビュー 領空侵犯」について図解します。
青山学院大学教授で、「生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)」、「世界は分けてもわからない (講談社現代新書)」
など、ベストセラーを連発されている福岡伸一さんが、2009年6月29日付日経新聞朝刊「インタビュー 領空侵犯」でおもしろいことをお話されていました。
「オタク社員をもっと大事に」という主張です。(少し長くなりますが、黄色部分引用)
効率を追求する機運が高まっていますが、その対極にあるオタクを今こそ評価すべきです。オタクとは、ひとつのことを何十年も好きでいられる人のこと。好きなことは徹底的に調べ尽くす。失敗が続いても、壁を乗り越え問題を解決していく粘り強さを持っている。長い目でみると、そうした能力をもつ社員が必要なはずです。独創的なものを生み出すのは、口八丁手八丁の人ではなくオタク的人材なのです。 (省略) 効率を無視したところでオタク社員を育てることも必要です。オタク社員が2年、30年後に爆発的な成果を上げれば、自社だけでなく業界全体、ひいては社会に貢献することになるかもしれません。 |
「現代オタク用語の基礎知識」という本を紹介したときも書いたのですが、私は「オタクとは、自らを投げうって何かを突き詰めようとする人々のことを言うんだ!」と思っています。
寝ても覚めても、そのこと以外は考えられないぐらい熱中する。それが他人にどう見られていようと関係ない。失敗を何度繰り返すけど、めげずに工夫を繰り返す。
そうやって積み重ねた結果が長い目で見ると偉大な成果を上げている。これって素晴らしいことだと思います。
福岡さんも例に出されていましたが、昨年ノーベル化学賞を受賞した「くらげ」の下村脩・米ボストン大名誉教授はその典型。短いスパンでみたらまったく成果がでないものでも、情熱とあきらめない心をもって、「オタク」的につきすすんでいったことで、ノーベル科学賞にいいついたのですものね。
私もある意味「図解オタク」です(笑)どんな話をきいても、どんなプレゼン資料をみても、ついつい「この話は○が2つあるな」とか、「このハコをもうちょっと右にしたらいいのに。。。」とか、考えてしまいますから。。。
■ この本を1枚であらわすと?(クリックで拡大)

縦軸に「会社にもたらす利益」、横軸に「勤続年数」を起き、最近の「口八丁手八丁社員」と、福岡氏が大事にしたいという「オタク社員」を線グラフにしてみたのがこの図です。
「口八丁手八丁社員」は、確かに短期的な利益追求には不可欠な存在。しかしながら、飽きっぽかったり、打たれ弱かったりするために長く仕事が続かないという欠点もあります。
一方、「オタク社員」は純粋に「好き」が原動力。徹底的に不器用に目標につきすすむから、短期では結果をださないけれどあとでじわじわと追い上げてくる。そんな様子を1枚にまとめました。
■ この図のポイント教えます(クリックで拡大)

今回は、色と言葉のそろえ方についてのポイントを。
グラフを2種類重ねて比較するような図の場合は、それぞれのグラフを説明するハコを、グラフの色と同系色で揃えるとスマートです。
また、比較する説明文は、文章のニュアンスもそろえるように気を遣うと、プロっぽい図になります。
■ (おまけ)こうやって描いてます(クリックで拡大)

線グラフは「曲線」で作っています。最初はコツがいりますが、慣れると自然な曲線をかけるようになりますよ。
ちなみにこちらで使っている図は三角、線、四角、曲線のみ。簡単でしょ?
■ 編集後記
「5月9日はゴクゴクの日」という、ビールをゴクゴクするイベントを毎年やっております。(日本記念日協会認定)
ゴクゴクの日をひっくり返して「9月5日は裏ゴクの日」と決めました。(日本記念日協会 "未" 認定)
ということで、9月5日は大阪遠征してベルギービール飲みに行きます!
大阪近辺在住の皆様、まだ参加者募集中なので、もし興味あればぜひ来て下さいね。
詳細、お申し込み方法はこちら!

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