こんにちは。図解化コンサルタント CONECTA(コネクタ)の池田千恵です。
■ 最近の「アイタタタ!」
2009年4月7日の日経新聞朝刊に、「なるほどシェア」という図解が載っていました。なんでも、投資信託の銀行販売窓口のシェアが伸び悩んでいるそうです。(黄色部分引用)
(省略) 99年時点のシェアは6.3%にすぎなかったが、「貯蓄から投資へ」の流れに乗り残高を増やした。 (省略) 07年9月の金融商品取引法の完全施行で時間をかけた接客が必要になったことに加え、サブプライム問題以降の株安で伸び悩んでいる。それ以前に投信を購入した顧客に含み損が発生しており、「どうしても新規販売より既存客への説明に力を入れざるを得ない」(関西の地銀幹部)という。 (省略) 銀行窓販は今後もしばらく我慢が続きそうだ。 |
記事とともに、次の図が載っていました(日経新聞2009年4月7日の記事をもとに、池田千恵が紙面を再現。クリックで拡大)

タイトルは「投資信託の販売窓口別の純資産残高シェア」。
ふむふむ。円グラフを重ねることによって、シェアの変遷を表そうとしてますね。
あれれ?でも、2000年2月の合計残高60兆円→2007年2月の合計残高106兆円→2009年2月の合計残高75兆円ですよ?
この図だと、2000年→2007年→2009年と円グラフがどんどん大きく書かれていて、なんとなく合計残高が増えているように見えませんかね?
それに、この記事で一番言いたかったのって、「投資信託の銀行窓口販売のシェアが伸び悩んでいる」ことですよね?
それなのに、一番目立つ色で塗られているのは、証券会社が取り扱うシェア???
うーん、なんだか腑に落ちないのは私だけでしょうか。
■ この図がイマイチな理由教えます(クリックで拡大)

この図がイマイチな理由は3つあります。
- 合計残高と円グラフのサイズが合っていない
- 銀行の窓販を目立たせたいのに、証券の色が目立っている
- 「シェア」という言葉で盲目的に「円グラフ」を使おうとしている
では、合計残高の変遷も見せつつ、銀行窓販の伸び悩みも一目で示せる図はどうやってかいたらよいでしょうか。一緒に考えてみましょう。
今回は考えてほしいので、クリックして続きをみてくださいね!
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