あらためて、地震・津波で被害に遭われた方、ご家族、ご友人、知人と離ればなれになってしまった方、お亡くなりになった方には、謹んでお見舞い申し上げます。
このたびの地震では、もうすでに皆様が触れられている通り、私たちに様々なことを考える機会をもたらしました。
私の両親、親類は被害が大きかった福島県いわき市で地震に遭いました。幸い怪我などはなかったのですが、現地の状況を聞くにつれ、心が押しつぶされそうな気持ちに何度も襲われました。
今回メールや携帯メールが繋がらない中でも、ツイッターやフェイスブックはすぐに繋がったということで、緊急時でも生の情報に直に触れることができました。
私は地震があった瞬間、お客様と東京都内のビルの高層階で打ち合わせをしていました。エレベーターが動かず、余震の不安もあったので、階段で降りることもままならずにそこで一晩夜を明かしました。
その際も家族や友人とツイッターで安否確認をすることができましたし、ツイッターを見ていたので震源地や外の状況もリアルタイムに知ることができました。
私たちはこのように、「みんなと繋がる」ことによる恩恵を受けてはいます。しかし方で、繋がりすぎることによる弊害もあると考えています。
正しい情報、間違った情報、偏った情報、善意の情報、悪意の情報。様々な情報が、人づてで、バケツリレーのようにリアルタイムで飛び交っています。その情報を得ることが、イコール自分で考えていることのように思い込み、その情報をもとに行動してしまう危険があるのです。
今もなお現地や避難先で大変な思いをされている方はもちろんのこと、震災の影響が少なかった方でも、先の見えない不安と向き合い、一体どこをどう進んで行けば良いのか分からなくなる場合もあるでしょう。
そんな中だからなおさらのこと、自分の判断軸を持つことが重要になってきます。
情報は、それ自体は何の意味も持ちません。得た情報をどのように受け止め、判断し、行動していくかが大事なのです。
このことは、私自身が今も、押しつぶされそうな不安の中でついつい流されそうになり、その都度踏みとどまるように意識しているからこそ、身をもって感じることです。
襲ってくる不安の理由は、あまりにも突然にたくさんの問題が目の前に現れたために、これから何をすべきかの全体像がつかめないことにあるのではないでしょうか。自分が悩んでいることが、悩んでも仕方のないことなのか、悩んで解決できることなのか。その判断もなかなかつかない状態になっている方も多いでしょう。
その状態から脱出するために、図を使った解決策を先日「シゴタノ!」で紹介させていただきました。私自身この図で救われたので、お役に立てればと思い、こちらのブログでもシェアさせていただきます。
具体的な使用方法などにつきましては、すでにアップ済みの「シゴタノ!」内記事を参考にしていただけると幸いです。
自分が今できること、しなければならないことにしっかり向き合うための「不安分析マトリクス」
※以下の図はクリックで拡大します。

私たちが住んでいる日本が、今、緊急事態に襲われています。
冷静になれ! と周囲が声高に叫んでいる状態です。しかし、もしかしたらそう叫んでいる人自体が冷静ではないのかもしれません。
頑張れ、といわれても「私はこんなに頑張っている。これ以上頑張れっていうのはおかしい」と、素直に頑張ることができない状態の方もいらっしゃるでしょう。
人の親切が押しつけに思えてしまい、そういう風に思ってしまう自分が、人としておかしいんじゃないかと思い、落ち込む状態の方もいらっしゃるかもしれません。
そんな風にひねくれて考える自分はダメ人間で、なんとか矯正していかないといかない。自分はまだまだだ、頑張ろう、と思ってしまう方も多いでしょう。
そんなあなたこそ、いったんこの図に不安を書き込むことで落ち着きを取り戻しましょう。
今ギスギス、イライラ、カリカリしているあなたは、本来のあなたではありません。一呼吸おくことができていないために、思考の癖が少しだけ違う方向にずれている状態なのです。
この図を使い、ひとり考えることで、本来あなたが持ち合わせているやさしさ、温かさ、思いやり、強さを取り戻せますように。
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