先日、とあるパーティでの出来事。「人を繋げるプロ」の方が、私をこう紹介してくださいました。
「池田さんは右脳と左脳を両方駆使してすごい図を書く人なんですよ」
生まれてはじめてそんなことを言っていただき、驚くと同時にとてもうれしかったです。
なぜなら、普段の私は結構ぼーっとしていて、典型的な感覚人間だから。
「何言っているのか、話がまとまってなくてよくわからない」と言われることもしばしば。
前にちょっと流行った「うさうさ占い」では「うう」タイプ。無鉄砲で感情に身を任せる人間なのです。
それが強み(?)でもあり、コンプレックスでもあった私。「ロジカルだね」と言ってもらえるのが憧れでした。
感覚的な「右脳」とロジカルな「左脳」を両方駆使している、という言葉は、私にとって最高のほめ言葉だったのでした。
■ この話を1枚であらわすと?(クリックで拡大))

どうしてそう言われるようになったのだろう。
その理由は、外資コンサル会社で徹底的に「ロジカルに考える」訓練を受けたからではないかと思います。
私が図解するとき、最初からパッとイメージがわくわけではありません。
「これってどういうこと?」
「一番伝えたいメッセージは何?」
「何をどう伝えればわかりやすいの?」
「誰に向けて書いているの?」
などを、うんうん唸って考えていくうちに図がじわじわと浮かんでくるのです。最初に徹底的に「左脳的」に細かく考えるのですよね。
典型的右脳人間の私でも、考える訓練を受け、普段からも考えるクセをつけることによって、後天的に左脳的スキルを身につけることができました。
この経験から分かったことは3つ。
- 図解化は絵的センスがなくてもできる
- 思考能力をあげれば、図解化力はあとからついてくる
- 思考能力も、訓練によって上げることが可能
図解をしたい!というとき、「でも私は絵的センスがないからムリ」とあきらめず、まず、考える力をつけることができれば、おのずと図解化力もアップしていきます。
芸術家には才能がないとなれないけれど、図解化のプロになることは、訓練によって可能なのです。
■ この図のポイント教えます(クリックで拡大)

この図では、配色のポイントを。
右脳=感情的なイメージを連想させる赤を
左脳=冷静なイメージを連想させる青を
テーマカラーにし、矢印やフローチャートも全部同系統で統一します。このことによって、ひと目でイメージが伝わるようになります。
また、フローチャートには、「図解」に至る過程を端的に表現し、左の顔のイラストと矢印でつなげて関連性を持たせることで、「図解とは、右脳と左脳を両方使う作業だ」ということがひと目で分かるようになります。
■ おまけ:こうやって描いてます(クリックで拡大)

これも複雑であるようで実はシンプル。「楕円」で顔の形を書いて、「パイ」で脳をつくり、あとは「円弧」で目と口をつくりました。
「楕円」「パイ」「円弧」だけでここまでできます。簡単でしょ?
■ 編集後記
書評ブロガー 鹿田尚樹さんの「聞くが価値」セミナーに初参加。
憧れのお二人、岡島悦子さん、田島弓子さんがゲスト。仕事を一生、情熱をもってつづけていくためのロールモデルとなるお二人のお話は大変実りあるものでした。
岡島さんの「私ってすごいでしょ?じゃなくて、あなたにとってお得でしょ?をこころがける」という言葉にドキッ!
田島さんの「自分がサービスを受ける側だと思って会社に行くと間違う」という言葉に、ワタミ時代のダメダメOLだった自分を思い出し、またドキッ!
その他にも、この会ならではの貴重な話がもりだくさん。行って良かったです。
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