■ 最近の「なるほど!」


株式会社プロノバの代表取締役社長、岡島悦子さんの「抜擢される人の人脈力 早回しで成長する人のセオリー」
を読みました。
岡島悦子さんを直接は存じ上げませんが、以前経済評論家の勝間和代さん、アルファブロガーの渡辺千賀さん、岡島さんお三方のパネルディスカッションを聴講したことがあります。(「丸の内キャリア塾」のイベントでした)
それ以来、岡島さんのことが大好きになり、ブログや本を拝読して遠くからお慕いしています。
「丸の内キャリア塾」は、マッキンゼー出身の精鋭女性3人のディスカッションでした。参加費3000円というあり得ない金額で、3万円以上の価値がある大変濃いトークを聞くことができました。
特に面白かったのは、最近のキャリアの考え方のトレンドが「キャリア・デザイン」から「キャリア・ドリフト」に代わりつつあるという話でした。
キャリアのゴールを明確にし、しっかり設計する「キャリア・デザイン」でなく、何が起きるか分からない流れの中でも、自分が「節目」と感じた時だけは強く意識して動く。つまり、「これは!」と思うタイミングが訪れたら、その流れに身を任せて「キャリア・ドリフト」していこう、というこの考え。今までに思いもしなかった考えだったので、気づきがありました。
実は私、「丸の内キャリア塾」を聴講した2008年4月中旬は、在籍していた外資系コンサルティング会社を辞めるつもりなど、毛頭ありませんでした。仕事が大好きで、(ちょこちょこした要望はありましたが)大きな不満もありませんでした。このまま少なくとも3年は勤めるんだろうなー、と思っていました。
でも、私という存在を引き上げてくれる、とある大きな「節目」があり、突き動かされるように8月に退社。現在は図解コンサルティングや「朝」をテーマにした勉強会などを生業とし、エンジンをかけ始めています。
去年の今頃想像していた自分からは遠く離れていますが、それでも、今の方が断然楽しく、自由に仕事ができています。
このときの決断に、岡島さんのお話が強く影響していたのだなー、と、今になって思います。あのタイミングで岡島さんのお話を聞かなかったら、今の自分はないでしょう。縁って不思議だなーと思います。
また、岡島さんの「敵を押さえるには、まず胃袋を押さえろ」という考えも大好きです。私は趣味で自宅で飲食サロンを開催したり、5月9日にビールをゴクゴク飲む「ゴクゴクの日」を思いついてイベントを開催したりしています。その理由は、「人と胃袋を通じてつながりたいから」。だから、とても親近感がわくのです。
あ、本題に入る前にちょっとアツクなってしまいました。。。お慕いしている方なのでついつい。。
さて、本題にいきましょう!
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今まで運任せのように思われがちだった「抜擢」の秘密。実は、抜擢される人が無意識にやっている「人脈構築術」にあったのです。
岡島さんはこの本で、能力が高い人が抜擢の機会に恵まれ、ワクワクと仕事ができるようになるための方法について書かれています。
岡島さんは、人脈構築方法を、「人脈スパイラルモデル」と名づけています。「人脈スパイラルモデル」を実践し、戦略的に人脈を構築できるようになれば、どんどんと抜擢され、仕事での実績も出せる環境を自ら作り出せる。このモデルを実践すれば、自分というものを「ブランド化」し、自由な働き方が手に入る。そのためのノウハウがぎっしりつまった、骨太な本でした。
岡島さんがおっしゃる「人脈スパイラルモデル」は、次の5つの要素から成り立っています。(黄色部分引用)
- 自分にタグをつける
- コンテンツを作る
- 仲間を広げる
- 自分情報を流通させる
- チャンスを積極的に取りに行く
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これを、この順番で段階的に実践することにより、「早回し」での成長が実現できるのです。
■ この論を1枚であらわすと?(クリックで拡大))
この本は「人脈」の本ですが、実は、人脈と同じ重さで「能力開発の重要性」がキーになっている本だなと思いました。能力開発ができているからこそ、岡島さんの説かれている「人脈スキル」が生きるのです。
なぜならば、岡島さんが説明されている「人脈構築」は、「能力開発」の努力を怠っている人には実践できないようになっているからです。
例えば「自分にタグをつける=自分とは何者かを一言でいえるようにする」ことも、日々、能力を磨いて専門性を高めていないとできないものですし、「仲間を広げる=相手の頭を借りる」ためには、そのための専門性や人間力を問われます。
この本は、「安直な人」を寄せ付けない実直さがありました。その意味でも、「とりいるノウハウ満載」の人脈本にはない骨太さを感じられ、ますます岡島さんのファンになりました。
人脈本でありながらも、それ以外の要素についての重要性が分かる。それを1枚の図にしたのが、こちらです。
■ この図のポイント教えます(クリックで拡大)

今回の図解では、「自転車」と「富士山」を象徴的に取り入れました。
ポイントは3つ。
- 「能力開発」「人脈構築」の2つがあって初めて、上に上がれることを自転車の2輪で表現
- 日本一の山「富士山」のイラストで、頂上にはいいことがあることを表現
- だんだん濃くなっていく矢印で、成長していく様子を示す
■ 図解化のおまけ(クリックで拡大)

今日はパワーポイントを使ったイラストの技術をおまけで付けちゃいます!
実は今日の図、フリー画像集などは使わず、すべてパワポで書いてるんです。簡単な図は、線と丸と四角、台形の組み合わせでちゃちゃっとかけちゃうんですよ。
簡単でしょ?
■ 編集後記
平日会社員をしながら夜間調理師学校に通っている夫が、週末にイチゴタルトを作ってくれました。普段酒好きで辛党な私。あまり甘いものは食べないのですが、たまに甘いものを食べるとカラダがゆるんでいいですね。
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