■ 最近の「うんうん、分かる!」
日経新聞夕刊に、三浦雄一郎さんの次男であり、スキーヤー/登山家である三浦豪太さんが連載でコラムをかかれています。
2008年11月22日の記事は、≪「アホ」は「賢い」に勝る≫というテーマでした。
豪太さんの定義する「アホ」とは、次のような人です。(以下引用)
ここでいう「アホ」とは、「焦らず、おごらず、腐らず、陽気に笑い人を笑わせ、不器用だがすべてに前向きに取り組み、回り道をするが最後には大きな答えにたどり着く人」を指し、れっきとしたほめ言葉である。 |
豪太さんがモーグル選手をしていたとき、一番警戒したのは「アホ」な選手だったそうです。(以下引用)
「賢い人」は先が読める分、早い段階で無理を見極める。しかし「アホ」な選手は自ら限界を定めないため、普通の人があきらめるところを簡単に突破してしまうことがよくある。 |
私自身、2回大学を失敗した上に大学を休学して受験にチャレンジしたり、大企業にいかずあえてベンチャー企業に入ったり、先行きが見えない今の時期に会社を辞めて独立したりと、何かと無茶に走っている「アホ」なので、大変興味深く読みました。
私は要領のいい人間ではありません。だからこそ、他の人がやらないことを、どれだけ愚直に前向きに進んでいくかが大事だと思うんですよね。それに、やらないで後悔するよりも、やって後悔したほうがいいじゃない!そういう考えなんです。だから今回の記事に深く共感したのでした。
■ この論を1枚であらわすと?(クリックで拡大))

私はこのコラムを読んで、「賢い人」はPDCAサイクルを1度回して満足する分、小さくまとまるのに対し、「アホ」はPDCAサイクルを何度も回し続ける中で大きく成長するのだと思いました。
PDCAサイクルとは、戦略を建てる上で重要なプロセスのことで、P(Plan:計画)、D(Do:実行)、C(Check:検証)、A(Action:是正)の頭文字をとったものです。
「賢い人」は一度で問題点や限界を見極める。でもその分自分の成長範囲を自分で狭めてしまっているのではないだろうか。一方、「アホ」は自分の限界を知らない、「身の程知らず」。でも何度もトライ&エラーを繰り返していくうちにいつの間にか、自分でも思いもよらなかったくらいに成長するのではないか。その想いを図にしました。
■ この図のポイント教えます(クリックで拡大)

この図では、左右に「賢い人」と「アホ」を対比させています。ここで伝えたいのは「アホ」のほうが実は強いよ!ということなので、左の「賢い人」を小さく、右の「アホ」を目立つようにします。
では、目立たせるためにどういった工夫をしたらよいでしょうか。
ポイントは3つ。
1.両極端のものを比較するときは、両端に矢がついている矢印をつかいましょう。
2.「アホ」のPDCAは、だんだん濃い色になっていくように塗り分けましょう。
3.「アホ」のPDCAは、らせんの矢印をだんだん太くしていきましょう。
このことで、何度もトライ&エラーを繰り返していくうちに高みに登っていく「アホ」を表現することができますよ。
ちなみにこちらで使った図形は、楕円形と曲線の矢印のみ。簡単でしょ?
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